わたやの前身である「綿々亭綿屋」は、江戸時代中期の安永年間から宿を営んでいました。製綿業を営んでいたことから屋号が綿屋となりました。その歴史を物語る品が今も残されています。
勤皇の志士として倒幕運動に半生を捧げ、戊辰戦争を戦った“長三州”よる「綿綿亭」の書。明治書家の第一人者で、近代学校制度の中に習字を位置づけた第一の功労者です。
また漢学者、漢詩人としての名声高く、漢学の長三洲、洋学の福澤諭吉として明治前半期の教育界の双璧を成した。長三州の「綿綿亭」の書は、幕末に勤皇の志士として新潟に来た際に書いたと伝えられています。
長三州の書
江戸後期の漢詩人・書家のよる「綿綿亭」の書
宿のシンボルとして、中庭でひときわ目を引く茶室風離れ「琴松庵」。数寄屋造りの歴史ある建物で、竹や土壁など当時の素朴な材料が使われている。強い光線を嫌うそれまでの茶室に対し、大きく大胆にとられた二面の窓が特徴的。
一日を通して襖から差し込む光の演出を楽しむことができる。江戸時代の空気を感じる、今も昔も変わらない岩室が誇る茶の名席。
江戸時代から受け継ぐ、歴史的な茶室風離れや書の数々。そして自慢の湯と地元新潟の旨いものを取り揃え、お客様の非日常を演出します。是非一度ご来館ください。